Succeeding through service innovation

2004年のイノベート・アメリカでアメリカの競争力強化のためにディシプリン横断型サービス研究について言及されました。その後、英国ケンブリッジ大学にサービス・サイエンス構築のためにアカデミア、企業からの参加によりホワイトペーパーが作成されました。
このホワイトペーパーでは教育、研究、ビジネス、及び政府機関によりサービス・サイエンスを推進していくための以下に示すフレームワークが提示されました。


サービス・サイエンスを構築していくために関連する学問エリアは、ビジネス・経営・組織に関するもの、情報技術などテクノロジーに関するもの、心理学、社会科学など人間の探求に関するもの、及び流通する情報に関するものなど多様な領域からなる。既にサービス・マーケティングを始め個別の領域では研究が行われていますが、サービス・サイエンスが目指すのはそれらを含む基礎となる理論及び実証からの知見です。具体的な関連学問エリアについてはホワイトペーパーを参照。


当然分野横断による学問構築は簡単には進みません。第一分野融合研究を実施するためのその方法もわかっていません。しかしながら、Frontiers in Serviceを通して、サービス・マーケティングとサイエンス、エンジニアリングの融合、INFORMSでORとサービス・ビジネスの融合が始まっています。先週のFrontiers in Serviceには日本から9名、全体の4%ぐらいの参加がありました。来月の7月7日から台湾でINFORMSのサービス・サイエンス コンファレンスが始まります。日本でも今年からサービス・サイエンスの研究公募が始まりました。今後日本からも成果が出てくると思います。楽しみです。